CFAスタンダード

バーマン

(Sacred Cat of Burma)

(ビルマの聖猫)


配点



頭部、体、タイプとコート(65)

頭部(骨格、鼻、顎、顎先、横顔、耳と目の形と付き方を含む)・・・30

/タイプ(骨格、長さとがっしりさ、脚、尾を含む)・・・25

コート(長さ、手触り、ラフを含む)・・・10


カラー、目色を含む(35)

グローブ以外の色(体の色、ポイントの色、目色を含む)・・・15

グローブ(前脚と、後ろ足のグローブ、レースの対称性を含む)・・・20



全般


神秘と伝説の猫、バーマンはカラーポイントの猫で、

長くシルキーな毛を持ち、純白の4本の足をもっている。

強く作り上げられ、長く、がっちりしており、すらりとしてはいないし、コビーでもない。

特徴のある頭部は、強い顎と、しっかりとした顎先、中位のローマンノーズを持っている。

耳と耳の間はよく離れていて、耳の大きさは中位である。

青い、ほとんど丸に近い目は、よく離れて付いており、その顔に、可愛らしい表情を与えている。



頭部


頭蓋骨はがっしりして、幅広で、丸い。耳のちょうど前面に、幾分平らな部分がある。





中位の長さと幅で、頭の大きさと良い比率になっている。横顔はローマンシェープである。

鼻の穴は、ノーズレザーの上に低く位置している。



横顔


額は傾斜して、後ろに下がっており、幾分凸状になっている。

中位の長さの鼻は、ちょうど目の下から始まり、形はローマンシェープである。

(幾分凸状になっている。)顎は強く、下顎は上唇と垂直な線を形成している。






豊かで、幾分丸いマズルである。

毛は顔については、外見は短く、頬の端に向かって、外側の部分はより長い。






しっかりしている。


顎先


強く、よく発達している。





長さは中位。根元の幅と高さはほぼ同じ。先端は丸味がある。

頭頂までと、横までが同じ位のところに位置している。






ほとんど丸に近く、甘い表情を持っている。

よく離れて位置し、上の角がほんの僅かに、上に傾いている。

色はブルーで、より深くより鮮やかなブルーであるほどよい。






長く、がっしりしている。雌は雄より同じ比率で小さいであろう。





長さと、重さは中位。


ポウ


大きく、丸く、しっかりしている。前脚の指は5本、後ろ足の指は4本。





長さは中位、体と程よく釣り合いがとれている。


コート


中位の長さから、長い。

手触りはシルクのようで、首の回りに、しっかりとしたラフがあり、

お腹の部分は、僅かにカールしている。

この被毛はそんな手触りではあるが、もつれた感じではない。



グローブ以外の色


:均一で、認められる場合は、微妙なシェードがある。

体の色とポイントの色は、強いコントラストがある。



グローブ以外のポイント:マスク、耳、脚と尾は濃く、くっきりと明確で、

全ては同じシェードである。マスクはウイスカーパッドを含む顔全体を被っており、

その軌跡より、耳にまで続いている。ポイントの中に白い毛はティッキングはない。



ゴールデンミスト:全てのポイントカラーに “ゴールデンミスト”があるのが望ましい。

僅かに金色がかったベージュが背中と側面にかかっている。

これは、シールポイントでは幾分深く、子猫においては見られないであろう。



グローブ


前足のポウ:前足のポウは二番目か三番目の関節の上か、

またはその間を横切る水平な線で終わっている。

(三番目の関節とは、猫が立った時に、ポウが曲がるところである。)

白の上限は中手(metacarpal(dew) パッドまでである。


metacarpalパッドというのは、小指のパウパッドの最も高い位置で、

前脚のポウの裏の真ん中に位置しており、三番目の関節の上、手首の骨のちょうど下にあたる。)


前脚のグローブは左右対称であるのが望ましい。


後ろ脚のポウ:白のグローブは爪先全てを被い、前脚のグローブより幾分高い位置まで広がっている。

後ろ脚のグローブは左右対称であるのが望ましい。



レース:後ろ脚のポウのグローブは飛節(hock)の裏まで広がっていなければならない。

理想的には、レースはとがって終わるか、逆さまの “V”で終わっており、

飛節の上方の1/2から3/4までのところに広がっている。飛節を越えてはならない。

二つのレースが左右対称であるのが望ましい。



パウパッド:ピンクが好まれるが、パターンが2色であるから、パウパッドの濃い斑点は許される。


注釈:理想的には、前のグローブが釣り合いがとれて対になり、

後ろ脚のグローブが釣り合いがとれて対になって、二つのレースも釣り合いがとれて対になるのが良い。

欠点のないグローブの猫は、希な例外的存在であり、バーマンはグローブはもちろんの事、

全ての部分について審査されるべきである。



減点:前足を一水平な線で横切っていないホワイト。

パージャン(ペルシャ猫)やサイアミーズ(シャム猫)の様なタイプの顔。

華奢な骨格の構成。腹と胸に白いシェードがあること。

後ろ足のグローブの片方、もしくは両方にレースが欠けている事。

中手(metacarpal) (dew) パッドを超えるホワイト。

(中手パッドは、一番高い位置にある小さなパッドで、前足先の裏の中間に位置しており、

三番目の関節の上、ちょうど手首の骨の下である。)



失格:いずれのポウにおいてでも、ホワイトのグローブがない事。

キンクもしくは異常な尾。斜視。正しくない指の数。

ポイントの中に、純粋な白の部分があり、それがグローブやグローブの一部、

もしくはグローブの延長した部分とつながっていない場合。

パウパッドはグローブの部分である。

グローブのポイントカラーの中の不連続な部分で、それが脚のポイントカラーとつながっていない場合。

(パウパッドは除く)。飛節を越えた後ろ足のホワイト。



バーマンのカラー



シールポイント:体は均一な薄いフォーンからクリーム色、

暖かいトーンで、腹と胸にかけて次第に明るい色になっていくシェードがある。


ポイント:グローブを除き、深いシールブラウン。

ノーズレザーとパウパッド:ポイントと同じ色。


ブルーポイント:体はブルーがかったホワイトから薄いアイボリー、

シェードが次第にかかって、腹と胸においてはほとんどホワイトである。


ポイント:グローブを除き、深いブルー。

ノーズレザー:スレート色。


チョコレートポイント:体はシェードのないアイボリー。

ポイント:グローブを除きミルクチョコレートの色、暖かいトーン。

ノーズレザー:シナモンピンク。


ライラックポイント:ほとんどホワイト。

ポイント:グローブを除き、ピンクがかったトーンの霧が降ったようなグレー。

ノーズレザー:ラベンダーピンク。


リンクスポイントカラークラス



額にはっきりと “M”マークが見てとれ、

明るい色のめがね (spectacle) マークが目の周りを取り囲み、

斑点のあるウイスカーパッドがある。耳は均一で、縞はない。 

“親指マーク” それはダイリュートカラーや子猫では、それほど明瞭ではないが、

そのマークが耳の後ろに見てとれるべきである。

耳の造作は耳の前面は、その色はオフホワイトである。

脚にはくっきりと明瞭に、様々なサイズの切れた縞やリング、もしくはその両方がある。

後ろ脚の裏は、小手 (gauntlet) の上まで、均一のマーキングがあるべきである。

尾はより明るい色と、より濃い色の輪があるのが望ましいが、

このようなマーキングは下面だけに現れている場合もあり、それを欠点とみなしてはならない。

尾はティックドである場合もある。

顎は明るい色である場合もある。明るい色の “蝶ネクタイ”は鼻の下だけに見られるべきである。



シールリンクスポイント:体は均一な薄いフォーンからクリーム色、

暖かいトーンで、腹と胸にかけて、次第に明るい色になっていくシェードがある。

薄い体の色が望ましく、体のマーキングはない方が好ましい。

しかし、体のポイントと調和した明るいゴーストの縞のシェードは認められる。


ポイント:グローブを除き、薄いブラウンのアグチの地色に、シールブラウンのマーキングがある。

後ろ脚の裏のソリッドのマーキングは、深いシールブラウンでなければならない。

尾の色は、輪の部分を除いて、深いシールブラウンでなければならない。


ノーズレザー:ピンクからレンガ色で、ポイントと調和したシールの輪郭がある。

ポイントカラーに調和した均一な色のノーズレザーは認められる。



ブルーリンクスポイント:体は均一な薄いフォーンかクリーム色、

暖かいトーンで、腹と胸にかけて、次第に明るい色になっていくシェードがある。

薄い色の体のコートが望ましく、体のマーキングはない方が好ましい。

しかし、体のポイントと調和した明るいゴーストの縞のシェードは認められる。


ポイント:グローブを除き、薄いベージュのアグチの地色に、ブルーのマーキングがある。

後ろ脚の裏のソリッドのマーキングはブルーでなければならない。

尾の色は、輪の部分を除いて、ブルーでなければならない。


ノーズレザー:ピンクからレンガ色で、ポイントと調和したブルーの輪郭がある。

ポイントカラーに調和した均一な色のノーズレザーは認められる。



チョコレートリンクスポイント:体はアイボリーでシェードはほとんどない。

薄い色の体のコートが望ましく、体のマーキングはない方が好ましい。

しかし、体のポイントと調和した明るいゴーストの縞のシェードは認められる。


ポイント:グローブを除き、薄いブロンズのアグチの地色に、

ミルクチョコレート色のマーキングがある。

後ろ脚の裏のソリッドのマーキングは、ミルクチョコレート色で、暖かいトーンでなければならない。

尾の色は、輪の部分を除いて、ミルクチョコレート色でなければならない。


ノーズレザー:ピンクからレンガ色で、ポイントと調和したチョコレートの輪郭がある。

ポイントカラーに調和した均一な色のノーズレザーは認められる。



ライラックリンクスポイント:体はほとんどホワイト(木蓮の色:magnolia color)。

薄い色の体のコートが望ましく、体のマーキングはない方が好ましい。

しかし、体のポイントと調和した明るいゴーストの縞のシェードは認められる。


ポイント:グローブを除き、薄いベージュのアグチの地色にピンクがかったトーンのマーキングがあり、

霜のかかったようなグレー。後ろ脚の裏のソリッドのマーキングは、

ピンクがかったトーンの霜がかかったようなグレーでなければならない。


ノーズレザー:ピンクからレンガ色で、ポイントと調和したグレーピンクの輪郭がある。

ポイントカラーに調和した均一な色のノーズレザーは認められる。



レッドリンクスポイント:体は均一クリームの様なホワイト、

腹と胸にかけて、次第に明るい色になっていくシェードがある。

薄い体の色が望ましく、体のマーキングはない方が好ましい。

しかし、体のポイントと調和した明るいゴーストの縞のシェードは認められる。


ポイント:グローブを除き、薄いアプリコットのアグチの地色に、濃いレッド。

後ろ脚の裏のソリッドのマーキングは、深いレッドでなければならない。

尾の色は、輪の部分を除いて、深いレッドでなければならない。


ノーズレザー:ピンクからレンガ色で、ポイントと調和したレッドの輪郭がある。

ポイントカラーに調和した均一な色のノーズレザーは認められる。



クリームリンクスポイント:体は鮮明なホワイトかシェードのないクリームのようなホワイト。

薄い体の色が望ましく、体のマーキングはない方が好ましい。

しかし、体のポイントと調和した明るいゴーストの縞のシェードは認められる。

親指マークはクリームリンクスポイントでは、より明白ではなくなる。


ポイント:グローブを除き、薄いクリームのアグチの地色にパフクリーム。

後ろ脚の裏のソリッドのマーキングはパフクリームでなければならない。


ノーズレザー:ピンクからレンガ色で、ポイントと調和したクリームの輪郭がある。

ポイントカラーに調和した均一な色のノーズレザーは認められる。



注釈:レッドやクリームリンクスポイントでは、

“そばかす:freckles”が鼻、唇、瞼、耳に生じる場合がある。

成熟した猫における僅かなそばかすは、減点対象となってはならない。



シールトーティリンクスポイント:体は斑点のある薄いフォーンかクリームの様なホワイト、

腹と胸にかけて、次第に明るい色になっていくシェードがある。

親指マークがシールトーティリンクスポイントに斑点になってある。


ポイント:グローブを除き、薄いブラウンのアグチの地色に、シールブラウンのマーキングがあり、

明るいレッドと濃いレッドのシェードが被さり、混ざりあっている。


ノーズレザー:ピンク、ピンクもしくはシールの斑点


チョコレートトーティリンクスポイント:体は斑点のある薄いアイボリーからクリームの様な

ホワイト、腹と胸にかけて、次第に明るい色になっていくシェードがある。

親指マークがチョコレートトーティリンクスポイントに斑点になっている。


ポイント;グローブを除き、明るいブロンズのアグチの地色に、

ミルクチョコレートのマーキングがあり、

明るいレッドと濃いレッドのシェードが被さり、混ざりあっている。


ノーズレザー:ピンク、ピンクとチョコレートの斑点、もしくは均一のチョコレート。


ブルークリームリンクスポイント:体は斑点のあるブルーがかったホワイトか鮮明なホワイト、

腹と胸にかけて、次第に明るい色になっていくシェードがある。

親指マークがブルークリームリンクスポイントに斑点になってある。


ポイント:グローブを除き、明るいベージュのアグチの地色に、ブルーのマーキングがあり、

明るいクリームと濃いクリームのシェードが被さり、混ざりあっている。


ノーズレザー:ピンク、ピンクとブルーの斑点、もしくは均一なブルー。


ライラッククリームリンクスポイント:体はほぼホワイトで、シェードはない。

ポイント:グローブを除き、薄いベージュのアグチの地色に、ライラックのマーキングがあり、

クリームのシェードが被さり、混ざりあっている。


ノーズレザー;ピンク、ピンクと明るいグレーの斑点、もしくは均一のピンクグレー。


注釈:上記の四つの色は正常はリンクスポイントのパターンを示し、

そのパターンは明るいレッドと濃いレッド(シールトーティ/チョコレートトーティ)、

またはクリーム(ブルークリーム/ライラッククリーム)のシェードが被さっている。

トーティの部分の広がりと分布はトーティとリンクスという両要素がくっきりと見えるようであれば、

重要ではない。



パーティカラークラス



シールトーティポイント:体は斑点のある薄いフォーンかクリームの様なホワイト、

腹と胸にかけて、次第に明るい色になっていくシェードがある。


ポイント:グローブを除き、シールブラウンにレッドの斑点。

ノーズレザー:ポイントカラーの一方か、もしくは両方の色御に調和している。


ブルークリームポイント:体は斑点のあるブルーがかったホワイトかクリームの様なホワイト、

腹と胸にかけて、次第に明るい色になっていくシェードがある。


ポイント:グローブを除き、深いブルーにクリームの斑点。

ノーズレザー:ポイントカラーの一方か、もしくは両方の色に調和している。


チョコレートトーティポイント:体は斑点のあるアイボリーかクリームの様なホワイト、

腹と胸にかけて、次第に明るい色になっていくシェードがある。


ポイント:グローブを除き、ミルクチョコレート色にレッドの斑点。

ノーズレザー:ポイントカラーの一方か、もしくは両方の色に調和している。


ライラッククリームポイント:体はほとんどホワイトでシェードはない。

ポイント:グローブを除き、ピンクがかったトーンの霜が降りたようなグレーで、クリームの斑点。

ノーズレザー:ポイントカラーの一方か、もしくは両方の色に調和している。


その他のソリッドポイントカラークラス



レッドポイント:体はクリームの様なホワイトか鮮明なホワイトでシェードはない。

ポイント:グローブを除き、深いレッド。

ノーズレザー:鮮やかなピンク。


クリームポイント:体はクリームの様なホワイトか鮮明なホワイトでシェードはない。

ポイント:グローブを除き、パフクリーム。

ノーズレザー:肌色様なピンク。


注釈:レッドポイントとクリームポイントでは、小さな濃い“そばかす:freckles”が

鼻、唇、瞼、耳に生じる場合がある。

成熟した猫における僅かなそばかすは、減点対象となってはならない。





CFA Japan Region 発行、CFA ショースタンダード日本語訳より

原文(英文)はこちら http://www.cfa.org/documents/standards/birman.pdf